Sunday, June 27, 2010

Uyuni

アロタからバスで5時間。ウユニの町に着く。ここはウユニ塩湖へ行く為の観光拠点の町で、外国からの観光客が多い。町の中心に、ツアー会社や外国人用のバックパッカー宿がいくつかあり、アロタのような集落から来るとなんだか大きな町に来たなあと思えてしまう。(といっても端から端まで歩いて行けるくらいの小さな町だが) 町に着いて市場の食堂に食べに行くと、ボリビア人特有の疑い深い視線を感じる。彼らはとてもシャイで、ラテンアメリカの人とは思えないほど無愛想だ。店員にいくら笑っても反応が悪い。こっちの近づこうとする笑みと、彼らの遠ざけようとする笑みでいっこうに距離が縮まらない。 アロタの家族のみんなも、最初出会った日はそんな感じだった。だが4~5日一緒に生活をしたり、同じ店に何度も通ったりしていると次第に気を許してくれ、話してくれたり、いい笑顔をみせてくれたりする。 ウユニの町(中心)。 マーケットの様子。 南米の地図を眺めていると、ボリビアは下にチリとアルゼンチン、右にブラジルと個性の強い大国に囲まれている。南米の国の中ではけして目立つ事のない日陰の国であるが、ぼくはどうもこういう国が好きになってしまう。(パラグアイにいたときも同じことを感じた。)ブラジルやアルゼンチンと比べると地味で田舎の国で、まったくといっていいほど洗練されていないが、しかしこの粗雑な感じになんともいえない味がある。 多分ぼくが判官びいきなだけなのかもしれないが、いつも弱っちい国をどうしても贔屓目にみてしまうのである。

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