アロタともお別れの時がきた。
朝起きて、マリアさんたちにこの日旅立つことを伝えると、最後に美味しいお昼ご飯を作ってあげるから食べて行きなさいと言ってくれた。
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セシルさんはリャマの牧畜もしていて、その一頭の子供リャマを殺して、わざわざぼくに食べさせてくれた。砂漠でのタンパク質は超貴重品だ。
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セシルさん、マリアさん、ジョナサンと最後のお昼ゴハン。みんななんていい顔してるんだろう。
清算をしようと思い、マリアさんにお金を持っていくと、「息子に英語を教えてくれたし、楽しかったからお金なんかいらないわ」という。それはいけないと言って、お願いだから受け取ってくださいというと、「じゃあ宿泊代だけね」、といってゆずらない。朝昼晩毎日一週間食べさせてもらってきたので、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
家族のみんなに別れをつげ、ウユニの町まで行く1日一本のバスに乗る。すると、後ろに座っていたおじさんが、「子供たちが、外であんたに何か言ってるよ」と教えてくれた。学校の子供たちがお別れを言いに来てくれていた。
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ぼくが、窓を開けて「みんなに会えてよかった!元気でね!」と言うと、みんなは気持ちのいい笑顔で「アディオース!」と手を振ってくれた。
この村に来て、本当によかった。
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