Saturday, December 12, 2009

ウルグアイのお肉

ウルグァイは牛の飼養頭数が約1000万頭。人口は322万人。一人当たり年間 62.5kgの牛肉を食べていて、隣国のアルゼンチン(約60kg)とともに世界でも最高の牛肉消費水準の国だ。(日本人の5倍食べるらしい) モンテビデオの海沿いの市場。海沿いだったのでシーフードかなと思って入ってみたら、どこの店もこうやって炭火でお肉をジュウジュウ焼いていた。ああなんていいニオイ。もうこの時点でぼくのお肉スイッチオンが入ってしまった。 何軒もあるパリージャ屋さん(アサードを出すレストランのこと。アサードはアルゼンチン、ウルグアイで発展した網を使った炭火焼肉こと。)のうちの一軒の店が、今日は美味しい子牛がはいってますよといって見せてくれた。値段は1500円とこっちではかなり高級ものだ。でももう我慢できないのでこれにきめた。 昼時は観光客でいっぱい。 お店の人たちも超忙しそうだった。 味付けは塩と胡椒だけ。 ああ神様。 お肉をゆっくり噛んでいるとき、喉から手が出るほど白い米が欲しいと思った。 こんな時、北大路魯山人風のガストロノミックな老人が何気なくよこに座ってきて、「さあさあ、これと一緒にどうぞ」と一杯のドンブリ飯をすすめてくれたりはしないだろうか、と想像してみたりしたがそんなことはもちろんあるわけがなく、気がついたらあっという間にお皿の上のお肉がなくなっていた。ああ悲しい。 ウルグアイの人は、こういったお肉をレストランでも食べることも多いが、一般的には一週間に一度か二度、友人の家か自分の家にみんなで集まって食べている。そして我々旅人もホステルに泊まれば、必ずといっていいほど土曜日の夜はアサード・ナイツ。みんなで500円ほど出し合って鱈腹いただける。 マルドナードで泊まったホステルのオーナーの親戚。アルゼンチン人。どうみてもチェゲバラに似ているので一応その旨を伝えたら、すごく喜んでいた。 アサードは男の料理。火をつけるところからお肉の準備まで全て男性達でやる。 左下がチンチュリン(小腸)。これが噛むとパリパリで中はとってもジューシー。 焼けると家の主催者の人が木のボードの上で切ったものをみんなに配ってまわる。これはモルシージャという血のソーセージ。甘みと苦味があって大人の味。大抵欧米人はこれが苦手なようだ。赤ワインと合う。 最後に、みんな食べ終わったあとは、アサードを焼いてくれた人に感謝の気持ちを込めて全員で拍手をするのがアサードのしめかた。 ホステルのオーナー。ナイスな老夫婦だった。 コロニア・デル・サクラメントで泊まったホステルでのアサード。わざわざ地元のアサード暦40年の人が焼きに来てくれた。なんて光栄なことだろう。 いかにもお肉を焼いてきた人といった感じだ。ぼくがその手つきや動作を関心してみていると、ホレこれ食えといってたくさん摘み食いさせてくれた。達人曰く、「摘み食いが一番うまい。」  お肉を焼いて40年。なんて穏やかな表情。骨付きの肉が一番好きだ、と独り言のようにつぶやいていた。 コスティージャ(アバラの骨付き肉)。 あまりにもこの国のお肉が安くて美味しくて、いっときは3日に一度くらいお肉を食べていたが、最近は健康に気をつけて、一週間に一度にしている。

Thursday, December 10, 2009

Other photos

In Uruguay. There were many sea lions at the harbor in Montevideo. They were huge. Very good friend Luis in Montevideo. We became friends a year ago. Punta del Este. Horseback riding is very common in Uruguay. Of course futbol is the #1 sports. I visited a NGO called "Los Niños en acción" in Salto. It is an organization which supports kid's learning after school. Kids and teachers all together. Kids fishing in Colonia del Sacramento. Sunset in Colonia del Sacramento. Across the sea, you can see Buenos Aires Argentina.

Saturday, December 5, 2009

サルトの養護学校

ウルグアイの北西の温泉で有名な町、サルト。ここではグラシエラ校長先生と知り合い、彼女が働く養護学校に一週間ほどお世話になった。学校とはいえない小さな敷地に午前と午後、たくさんの子供たちが集まってくる。 写真と学校の情報はグラシエラ先生の承諾のもと使用。 サルトの町で障害を抱える子供たちへの教育に力をいれるグラシエラ校長。「この学校には親以外の人たちはみんな恐がって全然遊びにこないの(笑)。だからあなたは久しぶりのお客さんよ。子供たちにたくさん話しかけてあげてね。」 クラスは障害の重さによって分けられている。このクラスは障害の軽い子供たちが中心で、絵に色を塗ったり、指を動かす運動をしていた。 ブランコで遊ぶ子供たち。 もっとも重度の障害をもつ子。とても人懐っこい子で、すぐ手を握って、学校の中を一緒に散歩してくれた。 去年の卒業生が描いた絵。正直プロが描いたのかと思った。 限られてはいるが、わかる子は足し算、引き算までできる。 いままで外国人に会った事がないので、ぼくを「テレビの人だ」と呼んでいた。きっと外国人をテレビでみたことがあるのだろう。 みんな友達と一緒にいるのがやっぱり楽しい。 この日はスーパーへ行って、課外授業。フルーツと野菜の名前を学んだ。学校の外へはなかなか出れないから、みんな少し興奮していた。 これはなんの野菜?とみんなに質問する先生達。お金を見せて、レジでお金を払うということも学んだ。 みんなスーパーの店長からフルーツを一つずつもらって写真撮影。 このクラスは軽度の障害を持つ子供たちが学んでいる。この日は家庭科の授業でクッキーをつくっていた。 お昼ご飯はみんなで一緒にとる。この日は鶏肉のシチューとお米を一緒に煮込んだ料理。みんな美味しいのでたくさんおかわりしていた。ちなみに、ぼくもご馳走になりおかわりした。 学校の先生たち。みな日々子供たちと辛抱強く向き合っている。 ガストン君 彼らとおしゃべりをしたり、遊びながらカメラを向けていると、目の前に立っていたガストン君がぼくの視線をみて、静かにこうつぶやいた。 「ぼくたち、少し普通とは違うけど、ぼくたちにはぼくたちの世界があるんだよ。」 ドキっとして頭が真っ白になった。ぼくが「この子たちは普通とは違う」というような目を向けていることを指摘された気がした。なんて敏感な子達だろうと思った。そしてなんて賢い子達だろうと思った。

ウルグアイのXO

ウルグアイを旅していると、子供たちが緑と白色のオモチャのようなコンピューターをもって学校前や公園で遊んでいるのが目に付く。ずっと気になっていたので、町中の子供たちに聞いてみると、「みんなこれ学校から一台もらえるんだよ。インターネットもできるし音楽も聴けるし、カメラもついてるんだ。学校か公園の近くならどこでもインターネットが繋がるよ。」と言っていた。2007年頃から政府が「子供一人に一台のラップトップを」というプロジェクト(Ceibal Project)を開始し、今では公立の子供・先生たちには無料でPCが支給されている。(私立の子供たちは多少払わなければならないようだ。) いたるところで子供たちがXOと書いてあるコンピューターをいじっている。 公園でインターネットをしている子がいた。何みてるの?ときくと、Youtubeでウルグアイ代表のサッカーみてるんだよといっていた。 学校では科目によって使用するので必ず持ってこなければいけない。スペイン語と社会の調べ学習でよく使うそうだ。 子供はよく落としたりぶつけたりするようなので、かなり頑丈につくられている。キーボードにも外枠にもゴムのカバーがついている。 一年古いバージョンは白黒。今年のはカラーになっている。 ぼく先生よりコンピューターうまく使えるんだよと得意になっていた。先生もこれから大変。 液晶の部分の首がふれるようになっていて、カメラを外に向けている状態。ぼくがカメラを向けている姿を写真に撮って喜んでいた。 少しいじらせてもらったが、使い方はとても分かりやすく特に難しいソフトは入っていない。(ウィンドウズではないがかなり似たつくりになっていた。)インターネットにはとくにブロックはかかっていないので、子供たちが不適切な画像・情報に簡単にアクセスできたり、音楽や映画などの無料ダウンロードなどが問題視されているが、町中で気軽にコンピューターをいじっている小学生や中学生たちをみていると、国の教育政策としてとてもいいチャレンジだと感じた。新しいものに敏感な子供たちがこの小さな機械で、近い将来何をしでかすか楽しみである。