Thursday, July 8, 2010
La mina de Potosi 1
La Mina(鉱山)へは、ポトシの町からバスで30分ほど山の方へ登ったところにその入口がある。炭鉱は迷路のように入り組んでいて、岩が落ちてきたり、知らない場所に行くと毒ガスなどがでているので、中に入るためにはガイドを雇う必要がある。1日ガイドを雇い、ヘッドライトと作業服を借りて650円。
マリナさんというとても優しいおばちゃんガイドさんに案内してもらった。
炭鉱に入る前に色々と注意事項をうける。
炭鉱の男達は働きながらコカの葉っぱを口に頬張り、眠気、食欲を抑えている。ボリビアではコカの葉っぱは古代から嗜まれてきた。
地元のバスが入口まで運行している。バスを降りて、入口までマリナさんと二人で歩いていく。
いくつもの会社が鉱山の権利を持っていて、その会社を通して働いている人が多い。給料は歩合制で、24時間働く事も可能だし、3時間だけでもいい。とった鉱物の量と質で給料がきまる。
とれた鉱物をトラックに積んでいる。
炭鉱の男たちが寝泊りする宿舎。
グネグネとしたトンネルをマリナさんと話しながらひたすら歩く。
炭鉱の中は水が溜まっているところもあり、長靴が必要。一張羅の作業着と長靴を借りれてよかった。
ティオと呼ばれている炭鉱の神様。ここに気運を願って、炭鉱の家族がお酒やタバコ、コカの葉っぱなどのお供えものをする。
奥のほうにあったティオ。一年に一度、この場所にリャマが生け贄として捧げられ、その血を鉱山の入口にまき、豊作を祈る。
男達がたくさんいる作業場。おじちゃんにコカの葉っぱを差し入れしたら喜んでいた。
口一杯にコカの葉っぱをつめている。これをつめておけば眠気も空腹も感じないとか。
日給はゼロ~30ドル。30ドルはボリビアでは破格の給料だ。しかし毎日鉱山がたくさん取れるということでもない。取れない日は無収入になってし まう。ボリビアでは、公務員の先生の月給が2000ボリビアーノ。(約300ドル)よってここ鉱山での仕事はハイリスク・ハイリターンの博打のような仕事といえる。
何百キロのトロッコを引く男達。すごい砂煙だ。
鉱山の奥の方から取った鉱物。一度ここでおろして、選別してからまた外に運ぶ。空気が薄く、ムアっという熱気で頭がくらくらする。
蟻の巣のような炭鉱の中をトロッコが行き来する。
かけ声をかけて少しずつ進む。超重労働だ。
今まで生きてきて、ここまで過酷な労働現場はみたことがない。
トロッコを押す男達。
後ろではかけ声をかけて押し、前ではロープで引っ張る。坂では勢いと全員の力が必要だ。ぼくも少し手伝わせてもらったが、一人ではびくともしない。
休憩地点で一休み。
ここでは下にダイナマイトをしかけて奥へ奥へ掘っている。
手で掘る作業をする男達。「今日は何時間くらい仕事するの?」と聞くと、「12時間くらいかな。」と言っていた
3時間近く炭鉱に入っていた。熱気と埃と空気の薄さで頭がボウっとしてしまい、出てから1時間は何も考えられなかった。
前に、ウユニの小さな食堂でCNN Españolの記者と仲良くなり、ビールを飲みながら色々と話していた。彼はぼくに絶対ポトシで働く高齢者、子供たちに会ってきてほしいと、その過酷な現実を語ってくれた。
子供たちは、この日ぼくが見学した鉱山とはまた違う鉱山で働いているという。マリナさんにそこへ連れて行ってもらえないかと聞いてみると、そこは外国人は入れないという。「どうしても行きたいからお願いします」と頑張ると、「・・・・・・・わかった。なんとかしてみる。明日の朝9時にオフィスまで来て。」と約束してくれた。
つづく
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