Monday, February 28, 2011

Detroit, Michigan




メキシコからアメリカへ向かう。まずは、ダラス(テキサス)でトランジット。メキシコシティーからはとても近く、なんと約2時間。













ダラス空港。確かダラスにはギャラリアという世界一大きいモールがあった。












広いアメリカの空の上。20年ぶりの故郷と、恩師との再会に胸がドキドキする。ぼくはDr.&Mrs.Langという老夫婦とデトロイトの飛行場で待ち合わせをしている。Mrs.Langはぼくの家庭教師の先生で、恩師である。










デトロイトの空。Motownと呼ばれる車産業の町だ。しかしGMやフォードが工場を閉鎖して今は人口が減り、景気も悪いという市況は新聞でよく目にする。自分の故郷が今どうなっているのか、この目で確かめてきたい。








飛行場を降りて、荷物を拾う。出口のあたりを見渡すと、杖を持った小さなおばあさんがベンチに座っている。もしやと思い「Mrs Lang!?」と声をかけると、「Jun!」と懐かしい声がかえってきた。そして、ヨッコラセと立ちあがり、あたたかいハッグをくれた。Mrs Langの体って、こんなに小さかったんだと思った。それは彼女が歳をとって小さくなったのか、それとも、ただ単にぼくが彼女を知っていたのが子供のころだったからなのか。彼女の丸くなった背中を触り、過ぎ去った時の年輪を感じた。そして、顔の横で、「Oh my little boy...」と何度も繰り返し、久しぶりの再開に目頭が熱くなってしまった。






Dr. Elmer LangとMrs Doris Lang。
Mrs Langは、ぼくが中学のはじめから高校1年の終わりまで家庭教師をしてくれてた。







デトロイトでは彼らの家で、一週間お世話になる。
これまでのお互いの人生について、たくさん話をして埋め合せたい。

つづく

Friday, February 25, 2011

Mexico City 10

とうとうメキシコを旅立つ日。

フリオパパと美和ちゃんはお別れが嫌いなので、別れ際に手紙をくれた。「メキシコの家族は私達だということを忘れないで」と書いてあった。涙がポロリ。

フリオと美和さんが早朝にもかかわらず車で飛行場まで送ってくれた。



















飛行場でフリオにハッグをして別れを告げると、普段あまり感情を出さないフリオが目に涙を浮かべていた。そしてそれをみていた美和さんが、「フリオが人の別れで泣いたの、初てみたわ」と驚いていた。

3年間旅をしてきたラテンアメリカとも、しばらくのお別れ。

ピエール家のみなさん、春日家のみなさん、本当にお世話になりました。


大切なことは、何を重ねてゆくか。

ぼくはこれからもずっと、出会いを重ねていきたい。 

Tuesday, February 22, 2011

Mexico City 9

メキシコから、ぼくの故郷であるミシガン州のデトロイトへと飛ぶので、家族や友人にお土産をたくさん買った。特にいいお土産だと思ったのがオリナラという木で作られたお盆。



















細かいデザインの美しさ。一つ一つが丁寧に彫られている。



















この色の豊富さがメキシコらしくてお土産にぴったし。



















何が描かれているのかと思わず眺めてしまう。

















ミシガンの知人たちにはコーヒーをたくさん買ってあげた。

お土産を買いすぎて、美和さんにスーツケースを借りてしまった。今度フリオが日本に来たときに返す予定。


つづく

Wednesday, February 16, 2011

Mexico City 8

メキシコのオリンピックスタジアムに日本武道館がやってきた。美和ちゃん(娘さん)の小学校の恩師が武道をしていて、日本からこのプログラムに参加するということなので、みんなで訪れることになった。





























「Nippon Budokan-日墨400周年記念 武道エグジビション2010-」





























日本で武道団体として正式に登録しているグループによるエグジビション。最初は弓道。いつもワイワイ賑やかなメキシコ人も、弓を引いている時は自然と静かになっていた。





























68年メキシコオリンピックに使われたスタジアム。それにしてもすごい人。





























美和さんとロヘリオ(とその家族)。ロヘリオは昔Tlaxcalaでお世話になった。→こちらと→こちら②





























見にきていたメキシコ人が一番驚いていたのが相撲。力士はただ太っているだけではなく、体も柔らかい。





























四股を踏む力士たち。すごい迫力にみんな拍手を送っていた。





























テレビでは見れるが、生の力士や相撲はなかなか見ることができない。これは確かにメキシコ人にとっても新鮮な体験だと思う。





























こんな日本フリークたちを発見。話を聞くと、彼らは居合道のファンだとか。





































注目を集めていた合気道。





























合気道には試合というものはなく、組手だけが実戦に近いものだという。





























横にいるメキシコ人が、「合気」の説明を冊子で読んで、素晴らしい哲学だと感動していた。





























一番人気だったのが柔道。メキシコでも空手とテコンドーの次に習われている武道だとか。





























子どもたちへのレッスンも実演。お父さんお母さんが興奮していた。

この他にも、剣道、空手、柔術、居合道、などのデモンストレーションがあった。日本の文化が、こんなところにまで届いている。

つづく

Monday, February 14, 2011

Mexico City 7

日墨会館(日本メキシコ会館)でお祭りがあったので、新潟県人会の出店のお手伝いをした。一年に一度のこのお祭りには、何千人というメキシコ人たちが集まってきた。





























朝の8時に準備をはじめ、9時過ぎにオープン。どこでこのお祭りのことを聞いたのだろうと思うほど、多くのメキシコ人たちが駆けつけてきた。





























お昼には御輿をかつぐイベント。





























ブラジルから有名な太鼓の先生が来て、披露していた。





























日墨学院の生徒たちが日本の着物を着て、日本舞踊を披露する。





























本当に見渡す限り人。





























座るところがないので、芝生に座って写真を撮るみなさん。





























子どもたちによる日本舞踊。日本の世界の裏側で、このような日本文化をみれるのはなんだかとてもうれしい。メキシコ人たちも興味津々で、「まるで絵のようで美しい」と言っていた。確かに、日本舞踊は動作はゆっくりだが、絵のようなビジュアル的な美しさがある。






























日墨学院のスペイン語コースの学生たちによる、メキシコ全土で有名なタオルの踊り。実際は女性が二人一組になって踊り、床に二枚のタオルをひいて、それを足だけで細くまるめて結ぶという踊り。





























ユカタン半島に伝わる女性の伝統の踊り。





























古代アステカ、太陽の踊り。

メキシコ人がお好み焼きを食べながら、日本の古本を並んで買っている。そして日本人や日系人たちが、メキシコ人が売る屋台のタコスを買って頬張っている。

メキシコと日本が、文化レベルで交流できているのはとても素晴らしいこと。

いい光景だなあと思った。

つづく

Thursday, February 10, 2011

Mexico City 6

友人のオリバーとUNAM大学で待ち合わせをする。(UNAM=Universidad Nacional Autónoma de Méxicoの略) 
オリバーとは一年ぶりの再開になる。





























メキシコの特徴である、壁画アートが様々なビルに描かれている。メキシコ満載の大学だ。





























オリバーと彼女さんのブレンダ。まさに、パーフェクトマッチといえるほどのお似合いカップル。オリバーは昔、日本に2年ほど滞在していたことがあって、その時はぼくの家に住みながら日本語を熱心に勉強していた。かなりの日本通だ。





























トルティヤのスープ。トウモロコシの香りが豊か。






























メインのエンチラーダ。メキシコの代表料理の一つ。トルティーヤの中は鶏肉と野菜が入っていて、上に緑のチリソースとチーズ、クリームがかかっている。濃厚でやみつきになる味。 

一緒に生活していた時の思い出話に花が咲いて、あっという間に夕方になってしまった。

つづく

Tuesday, February 8, 2011

Mexico City 5

ミワさんの家族とは、毎日実の家族のように一緒に過ごした。


























左から、フリオ、マリナおばあさん、フリオパパ、ミワさん、娘のミワちゃん。

つづく

Monday, February 7, 2011

Mexico City 4

朝早く起きて、じっくり体の隅々をストレッチして、深呼吸を繰り返す。シャワーを浴びたあと、フルーツとヨーグルトがたっぷり入ったシリアルを食べると、体が喜んでいるのがわかる。


























メキシコシティーでは毎日5時間から6時間歩いた。歩きながら町で見たものを30個から40個順に言い、さらにもう一度逆に言っていくというような頭の体操もする。

意識して、背すじをスッとのばして歩くと、同じ町並みもずいぶん映えてみえてくることがある。

つづく

Saturday, February 5, 2011

Mexico City 3

死者の日のメキシコシティー。メキシコはいつも晴れていて、空が青い。





























カテドラルがあるメキシコシティーの中心「ソカロ」。





























旧大統領官邸は現在は博物館になっていて、メキシコの歴史を壁画にしたディエゴリベラなどの作品を拝見することができる。





























アステカの歴史。





























スペイン人たちとの戦いの歴史。現在では壁画は、メキシコアートの象徴でもある。





























ソカロには様々な骸骨のアート。このバスの乗客は全員骸骨。





























一つ一つのブースに様々な骸骨がいて、何やらストーリーがありそうなので立ち止まってみてしまう。





























祭壇には死んだ人の写真や思い出を飾る習慣がある。





























レスリングが好きであればレスラーの骸骨をおいてもいい。自由たっぷりの伝統だ。





























ソカロの中央にあった骸骨のお面と石像。





































メキシコらしい、独創的な妖怪のスタチュー。





































裏にはもう一体の骸骨モンスター。

そういえばメキシコは日本と似ていて、妖怪がたくさんいる。チュッパカブラというヤギの血を吸う妖怪は有名だ。


つづく