Wednesday, May 27, 2009

キューバの日記&写真③

~野球少年たち~ 中南米はどこへ行ってもフットボール(サッカー)が一番人気のスポーツだが、キューバのスポーツは何といっても野球である。どこの道を歩いていても子供たちは棒切れとペットボトルのキャップを持ってバッターとピッチャーを演じている。女の子も男の子もみな狭い道をうまいことフィールドにみたてて、点数を競って遊ぶのである。彼らは道具がなくても、球がなくてもおかまいなし。なければないで、自分たちでゴミ山からいい塩梅のものを拾ってきて間に合わせてしまう。学校が終るとさっそく制服を着替えて飛び出してくる。そして日が暮れるまでめいいっぱい遊び、晩ご飯の時間になるとお母さんが「ご飯よ!」と呼びにくる。なんて気持ちのいい風景だろう。 路地を歩いていると、子供たちが集まっていたのでなんだなんだと近寄ってみると、なんと牛乳の入っていたビニール袋をテープでまるめて野球の球をつくっていた。これなら当たっても痛くないし、なくなっても惜しくない。ゴミでつくるのでお金もかからない。なんて素晴らしいアイディアだろう。 「バットはないの?」と聞くと、「ないの、だから手がバット。」と健気な答え。みんな裸足で狭い道を思う存分走りまわっていた。

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