なつかしのカフェテリアを訪れてみる。
ここに生徒たちは集まって食べてもいいし、天気のいい日は、外に寝転がって食べてもいい。ぼくはほぼ毎日、サンドイッチとオレンジジュースとスナックを茶色い袋に入れて家から持ってきていた。
カフェテリアではサラダやピザ、ラザニア、サンドイッチ、スープなどを買うこともできる。ぼくがいた頃よりもメニューがかなり増えていた。
食堂のおじちゃんと話していたらこんなことを教えてくれた。
「デトロイトの景気がずっとよくならないから、ここ10年で若い人がどんどん外の州に仕事を求めて出て行っちゃったんだ。GMやフォードの工場だって今は縮小しちゃったしね。君がいた頃は、この学校の生徒数も1200人くらいいたけど、今は800人弱まで落ち込んじゃったんだ。まだわからないけど、もしかしたらアンドーバー(隣町の高校)と合併することになるかもしれないんだ。信じられるかい?本当にそうなっちゃったら、なんだか寂しいよな。」
ぼくがいたときにカフェテリアの料理をつくっていたおばちゃん。数年前に亡くなるまで、長年にわたり、ラーサーの生徒たちに昼食を用意してくれた。本当に長年お疲れ様でした。
カフェテリアの前にはなつかしの図書館。
ここは吹奏楽のクラス。ぼくは中学の頃からクラリネットをやっていたので、その流れで高校でもやっていた。
奏楽とマーチングバンドの先生は確か、ミスターディーという太っちょの冗談が大好きな先生だった。
その場所へ来ると、ふと思い出すあのときの人や、言葉というものがある。
つづく
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