死者の日に、メキシコシティーからバスで二時間ほど東へ行ったトラスカラという町で闘牛のお祭りがあると聞き、美和さんの知り合いのロヘリオさんの実家にお邪魔させてもらった。トラスカラはコロニアル調の小さな美しい町。闘牛場が町の真ん中にあり、この時期は大勢の観光客でにぎわっている。

ロヘリオさん(右)とそのご家族。みんな明るくとても親切な人たち。
大変お世話になりました。

スペインで行われているお祭りと同じで、ある場所から牛の群れを放し、闘牛場までの道をみんなで走って逃げる。

ロヘリオさんも毎年この祭りは欠かさず参加している。

闘牛場に無事入ると、今度は中でも闘牛と命懸けで遊ぶことができる。

目の前で、突進をくらった人。この後も無事に立ち上がって続けていた。

そして僕(右)も何気に挑戦してみた。

みんながやっているようにじりじり近付いてゆくと、なんとぼくめがけて走ってきてしまった。精一杯走っても、背後から頭や角をガツガツぶつけてくる。だが牛の勢いがあまりにすごいため、お尻に当たった力でくるっと反転してなんとか逃げることができた。このお祭りでは闘牛にギリギリまで近付いてうまくかわすと、周りがOleと叫び拍手をする。どうしてぼくが日本人とわかったのかはわからないが、観てる人たちが「オーレ!ハポネス!(日本人)」と拍手を送ってくれた。

次の日の朝、ロヘリオさんが、「おい!JUNが新聞に載ってるよ!」と教えてくれた。あらためてみると、自分でもとんでもないことをしたなあと思う。
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