Friday, October 16, 2009

ブラジルのサッカー少年たち

ブラジルの旅の楽しみの一つは、町々でたくさんのサッカー少年たちに出会えること。どんなに小くて貧しい村へ行っても、必ずといっていいほどサッカー大好き少年達が空気の入っていないペコペコのボールを裸足で追いかけている。学校が終ってから(午後1時か夕方18時)ボールが見えなくなるまでずっと近所の子供たちと遊んでいる。 サッカーはボールとゴールと少し長方形の場所さえあればできてしまうので、子供たちは道の両辺に靴を二つゴールとみたてておいて遊んでいる。 ボールはボロボロで空気が抜けていてペコペコ。違うボールはないの?と聞くと、お金がないから買えないといっていたが、これだと裸足の足が痛くならないから丁度いいといっていた。 道で遊んでいても、大人達はそれを邪魔扱いしない。むしろそれがブラジルのあたり前の風景のように笑って見つめている。ブラジルでサッカーは大人も子供も大好きなナンバーワンスポーツだ。 小さな通りすがりの村にも小さなカンチャ(サッカーグラウンド)があり大人たちが平日の学校後や土日に少年達を集めてフチボール(サッカー)を熱心に教えている。これはサッカーに必要な体の動きを子供たちに覚えさせるレッスン。 子供たちの走り方や足の踏み方を教えている。 みんなサッカーがうまくなりたいから一生懸命。 小学生、中学生なのにもうサッカーの体が少しずつだができあがっている。 後ろの棒を再度ステップでかわして、ジャンプ。 その後バックステップで棒を回って、自転車のホイールの中をステップ。 横からパスが出されてそれをダイレクトとでシュートかトラップしてシュート。 インサイド(足の内側)で丁寧にシュート。 ジェリコアコアラのビーチでは毎日少年達が夜までサッカーをしていた。みんな大人顔負けのうまさ。 ぼくが写真を撮っていたら、みんなぼくをスカウトか何かだと思ったのか急に気合を入れていた。 その横でも毎日村の女性たちもサッカーをしていた。 子供たちにも負けないうまさ。 大きい子も小さい子もとにかくボールが触りたいから一生懸命追いかけている。 カメラを意識していた子が、ぼくの前で一生懸命目立とうと、色々な技を見せてくれた。ブラジルならではの足技だ。これはボールを後ろにひいて、後ろにパスを出すとみせかけて途中で足の甲でとめて前にもどしす技。あまりにうまいので見とれてしまった。 一人だけうまい子がいるのではなく、何人ものうまい子が競ってボールを追いかけているので、レベルの高いゲームがそこらで普通にみれる。それがブラジルサッカーの強さの理由だろう。 強くキックするとみせかけて、ボールを軽く浮かせて抜いてしまう技。よくサッカーボールを触っていないとできない技だ。 ブラジルを旅していると、この国のサッカーの強さの理由がよくわかる。

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