Friday, August 15, 2008
マタガルパの子供たち
マルコの奥さんのイザベルは、「オルミギータス」(蟻んこ)という貧しい子供たちを援助する施設の責任者をしている。マタガルパの極めて貧しい地区にあるこの施設は、ヨーロッパ、北米からの寄付で運営され、主にストリートチルドレン(路上で生活をしいられている子供たち)と、家はあるが貧しく、仕事をせざるをえない子供たちへの援助を目的としている。具体的には、仕事、学業、衛生、栄養、そしてメンタル面などのサポートを行っている。
イザベルとマルコ。イザベルはオルミギータの校長先生。マルコは大工さんだ。
多くの子供たちには親がいない。いても片親というケースがほとんどだ。汚い格好をしている子供にはシャワーを浴びて毎日キレイな格好をするよう教えている。(施設にはシャワーもある)字の読めない子には字を教え、学校に行っていない子には学校へ行くよう説得し続けている。
彼らは生きる為ならなんでもする。盗みをして、それを闇市で売って生きている子供もいれば、夜に路上で麻薬を売っている子供たちもいる。靴磨きではなかなか食べていけないからだ。ここの施設にはじめてくるとき、イザベルにこういわれた。「ここの子はみんな貧しくて、何ももっていないし、たくさん悪いこともしているけど、本当はね、根は優しくてとってもいい子たちなの。でもちょっと盗み癖があるから、ここに入る時はポケットの中は空にしておいたほうがいいわ。」と。
裁縫や手芸、絵画などもここで習うことができる。作品が売れれば、それが彼らの生活費となる。
コンピューターの使い方を学ぶ事もできる。
ジェラルドには両親がいない。昔は兄弟3人、盗みをはたらきながら路上で生活していたという。今はマルコが建てた小屋に暮らしている。
アレクシの誕生日。アレクシはオルミギータスに小さい頃から通ってきている。そして彼も昔はとんでもない悪ガキだったという。
イサベルと一緒に子供たちをサポートしているサンドラ先生。夜間の学校で教えている。とても熱心な先生だ。
靴磨きをして生活している少年。
バルビノは水やジュースを売って生活している。
サンドラ先生と貧しい山の上の家庭を訪問した。オルミギータの先生たちは、週に一度、子供のいる貧しい家庭を訪問し生活上の話しを聞いてあげている。人は話を聞いてあげるだけでも、気持ちが楽になるのだという。
ここマタガルパでも、一生懸命生きているたくさんの子供たちに出会えた。
その日その日を乗り切るのがみんな精一杯。長い展望で人生を考える余裕などもない。しかし、そんな中でも彼らは貧しさを吹き飛ばすようなたくましい笑顔をみせてくれた。
人間の社会とは不思議で、何か少し足りないところに笑顔があったりする。
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