Saturday, July 17, 2010

ボリビアの泳げない子供たち

土曜日の週末に、オルーロから1時間ほど離れたところに温泉がわいているということで訪れてみた。温泉といっても日本のような温泉ではなくて、沸いて出る温水をプールにためているホットスパのようなタイプだった。 入場料は150円。 家族で温泉に来ていた。 水遊びを楽しむ子供たち。 鼻から水が入ったー、とべそをかいていた。 プールは25mと同じくらいの大きさで、あまり混んでいなかったので、久し振りに30分ほどクロールを泳いだ。少し休憩していると、なぜかおじちゃんもおばちゃんも子供たちも赤ちゃんも、ぼくのことをボーっとみてる。近くにいた子供に「どうしたの?」と聞くと、「どうやってそうやって沈まないで泳ぐの?」と聞いてくる。すると周りにいた大人たちも子供たちも集まってきて、泳ぎ方を教えてほしいといってきた。 みんな学校で習わないの?と聞くと、プールがないから習えるわけないという。 そりゃあそうだった。今まで行った学校にはプールなんて一つも見かけなかった。海とか行かないの?と聞こうと思ったが、そういえばボリビアには海がない。(昔チリに戦争でとられてしまった。)川もあることはあるが、ボリビアはどこも標高が高いので寒くて泳げそうにない。 「どうやって泳ぎながら息するの?」「ぺチョ(平泳ぎ)はどうやるの?」「みてみて!こう?」と知らず知らずのうちに水泳のクラスがはじまってしまった。ぼくも昔、カルロスに泳ぎ方のフォームを色々教えてもらったから、思い出しながらその通りに教えてみた。 この日は、みんな泳ぎ方が少しわかってうれしかったのか、閉館時間ギリギリまで夢中になって泳いでいた。

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